南向きの一番景色のいい部屋。だけど窓の外を見てなかった__
ちょっとしたセリフと仕草や行動、時のうつろいと人間と。
やっぱり是枝監督の作品大好き。もう繊細すぎる表現。髪の毛一本までこだわっていそうなほど。
即決したのめっちゃ良い。
ラストシーンのカメラワーク、なんですかあれは。ずるい!笑
家族の絆!とか、血のつながりなんて関係ない!って感じに、明確にこれをテーマに伝えたいんです!っていう、いわば"説教くさい"描き方ではなかった。
本当にただ切り取られただけの時間と空間をゆったり映し、その中でエッセンスの詰まったカケラが転がっていて、キラキラと光ってる。
お気に入りの貝を拾うように、この作品を観る人にとって特別なカケラを集めて並べて、それぞれの人生を彩っていく。おんなじ日記なんてないしね。
人は、一人でいるときは時間、二人でいる時は空間。
p.s.ポスタービジュアルの目線の違いが興味深い。