父が他界し、腹違いの妹を引き取り一緒に暮らすことにした三姉妹。鎌倉の景色と4人の心模様を描く。
こういう映画、好きなんだよなぁ。静かに、素朴に、噛みしめるように進む物語に惹かれていく。当たり前のように三姉妹は四姉妹になるのだけど、どこかぎこちなくて、でもそんな素振りもほとんど見せない。女の子の世界は、とても深い。
綾瀬はるかがいい。こんなにもお姉さん役が似合う人だったかと驚き。長澤まさみの奔放なところも、夏帆のちょっと切なそうな笑顔も、広瀬すずの少しずつ溶けていく感じも。
まるで本当の姉妹のような、ノミネート文句なしの4人です。
これまでの是枝監督作品からの出演者がちらほら見えるのも楽しい。「そして父になる」リリー・フランキー、「奇跡」前田旺志郎、「歩いても歩いても」樹木希林。役は違えど空気感は似ていて、なんか集大成みたいな感じもするなぁ。
よかった。
2016年最初の☆5.0!