なんども見たくなる映画
難しい感想はひとまず横に置いて…
BGMのように何度見ても嫌じゃない とても綺麗な映画でした。
みんなそれぞれ想いがあり、表情があり、ひとつひとつが押し付けがましくなく、程よい距離感で見ることができた。
広瀬すずはとても地味な演技だったけれど 、逆にそれが不器用な子供らしさを感じて、見ているだけで時折切ない気持ちにさせられた。
夏帆の三女役もとても魅力的で、あ〜すごくいい女優さんなんだな… とシミジミ感じた。
樹木希林や大竹しのぶのような大女優特有の尖った演技さえも平らにプレスされていて… 脇として綺麗なハーモニーに落とし込む監督の手腕は素晴らしいと思った。
鎌倉に住んでみたいな〜
竹輪のカレーを食べて見たいな〜
と自然に思える描写が素敵だった。
4人の女優達の美しいアルバムのような作品。
一つだけ気になったのは…
リリーフランキーは本来好きな俳優ではあるが、風吹ジュンと恋愛関係にあるとは到底思えない あの感じは、なんだったんだろう?
しらすトーストも全然食べたくならない あの感じ…ちょっとオシャレ過ぎたか?
意外とあの二人のポジションは、映画の中でとても大事だと思うので、あの二人の人生にも想いを馳せることが出来るような余白がもう少し欲しかった。
そこだけ全体のバランスを崩していたように思う。
例えば、大杉漣だったらもっと違う印象だったのでは?と少し思ってしまった。
完全に個人的な好みではあるが…
原作もちょっと気になる。
吉田秋生の描写で見たらどんな作品になっているのだろう? きっと面白いはずだ!