鎌倉の街を懐かしんで鑑賞
家族愛の映画。ありきたりの家族像を描いた原作、映画なんでしょうけどよーく観ると深いなぁと感動しました。
観ればみるほど、「かぞく」という人間が最初に属す組織の神秘を考える作品。印象に残るシーンがたくさんあります。
特に両親の不都合な関係で居場所を見つけることに傷ついた者同士の長女と新しい末っ子の関係。これがコアの関係ではないでしょうか。
お葬式ごとに家族に繋がりが進化していく展開も珍しいお話。それと共に春夏秋冬がさらりと変わる演出、トラウマの思い出を回想シーンを入れることなく会話でイメージさせる演出。
他の是枝監督作品の中でも今のところのマイベストです。エンドロールの曲でこの姉妹の幸せを願ってしまう、くらいラストシーンからの作りが穏やか。