初鑑賞。四季折々の鎌倉を舞台に、複雑な人間模様を描いた作品。ゆっくりすぎる時間の中でも、季節の流れを感じさせるフックや、何気なく見える日々の中にある葛藤など、が丁寧に描写されていた。
俳優陣の演技も素晴らしく、特に広瀬すずは改めて別格と思った。腹違いの妹という、難しい役柄を、ピタリ的役でこなしていた。
また部分部分、一枚絵にして飾りたいほど、美しいワンショットが登場する。すずがクラブの男の子と桜のトンネルを抜けるシーンや、ラストの喪服姿の四人が波打ち際を歩くシーンなど、とにかく美しく心がときめいた。