まつむらはるか

海街diaryのまつむらはるかのレビュー・感想・評価

海街diary(2015年製作の映画)
4.6
日本でいちばんうつくしい4人姉妹だ………

ハイトーンの画面の中で、4人が同じ景色を見ているだけでなぜか泣いてしまう。というかなんだかずっと半泣きだった気がする。

とにかく、こんな子が存在するんだってくらいすずちゃんがうつくしい。めちゃくちゃいい子でしっかりしてるけどまだ中学生で、実はいろんなことを抱えていて、みんなが「すずちゃん」って名前を呼んで見守りたくなるような儚さがある。

そして4人がだんだん家族になっていく描写が自然で、『ああ…いいなあ……』と感じていたけど、まさかすずちゃんが脚本を渡されていなかったとは!名前も原作と偶然一致するという運命的な役で、というか自然すぎて演じている感じがないのでなんだか広瀬のほうのすずちゃんをそのまんま見ているような錯覚に陥り、画面に映る姿をずっと追いかけてしまった。

長女の幸ねえにも感情移入せずにいられない。幸ねえがすずを抱きしめるところは、妹たちを守るためにしっかりせざるを得なかった昔の自分を抱きしめているように見えた。

あと、特徴的な『あれ』という言葉の使い方がよかった!

脇を固めるキャスティングもとてもよくて、大竹しのぶが出てきたときは「ああああ!!!」って叫んだし、リリー・フランキーがカフェのおじちゃんとか、魅力的すぎる……
とりあえず夏、鎌倉に行こう………