どこかで見かけた「小津のよう」とは思いませんでしたが、１本の作品の中で日本の四季の経過をここまで違和感なく撮れるってさすがだな、というのが最初の印象。是枝監督は「誰も知らない」の中でも子供の成長と外の景色をうまく対比させていたから、これぞ真骨頂ということでしょうか。食事風景や料理のシーンが多かったり、お墓参りのくだりは「歩いても歩いても」を彷彿させていたような。
出色はやはり長澤まさみ一択。本人の意思なのか事務所が作品を選んでいるのかはわからないけれど、この作品でエロをすべて引き受けるという潔さとその決断力に、単純に“頭いいな”と思いました。どーでもいい作品で無駄におっぱい出してる女優とか見ると本当にかわいそうになるからね。自分が見ても彼女の肢体は美しいし、今作で女性ファンが増えそうな気も。相手役が坂口健太郎と加瀬亮っていうのは、個人的に嫉妬しかないですがw。
役者陣がここまで揃っちゃうと、もう見どころもなにもございません。ただ、旺志郎くんの笑顔を見ると幸せな気持ちになるよ。いい男に育って欲しいなー。
