白波

海街diaryの白波のレビュー・感想・評価

海街diary(2015年製作の映画)
3.8
ただただ過ぎて行く姉妹の日常

2015年7月鑑賞
公開から結構立っているため上映会は少ないのですが、それぞれ満員になる程で根強い人気の程が伺えます。 
上映が始ると「あぁ、これは素敵な映画なんだろうな…」といった気持ちになる位、OPから安心感があります。 
キャストも実にマッチしていて、特にチカなんてアフロじゃないのに実にチカでした。
作品は四姉妹だけにクローズアップしていて、尺の関係もあったとは思うのですがその潔さが実に良かったと思います。
その作りは実に丁寧で、カメラワークもとてもきれいでした。 全体の色調は淡い青で統一されていて、その「ちょっと特別な空気感」が良く表現されていました。
またそんな中を漂う菅野よう子の音楽も、とてもフィットしているんですね。
物語は大きな起伏のあるお話ではないのですが、四姉妹の日常を静かに丁寧に描いていきます。
でもそれが実に良いんです。
ノートをめくっていくように、ただただ過ぎて行く姉妹の日常。
だけどそれが実に味わいがあって、暖かくゆっくりとした気持ちになれる作品でした。 
白波

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