Xavier

妻への家路のXavierのレビュー・感想・評価

妻への家路(2014年製作の映画)
3.0
たくさんの手紙を書くよ、君の心に帰れる日まで…
文化大革命の最中、ルー・イエンシーは党から追われる身となっていた。
逃亡中の夫の身を案じる妻のフォン・ワンイーと娘のタンタンは、党から、夫から連絡があったら知らせるように命令される。そんな中、イエンシーとワンイーは連絡を取り会うことになるが、寸前のところでイエンシーは逮捕され連行されてしまった。
それから20年後の1977年。
文化大革命が終わり、解放されたイエンシーはワンイーと再会するが、待ちすぎた妻は心労のあまり、夫の記憶だけ失っていた。イエンシーは、妻に自分の事を思い出してもらおうと奮闘するが…
ザックリ言うとストーリーはこんな感じ
名匠チャン・イーモウ作品。
何か切なかったなぁ…

"文化大革命"とは名ばかりの政治家たちの権力闘争に巻き込まれたある家族。
夫は党の意にそぐわない人物と判断され
反逆者として追われる羽目に、
そして逃亡者となった者の家族は、どんなに才能があっても、認められず虐げられていた…

もうこの時点で切なかった。
権力闘争のために家族は、バラバラになり、その上娘は国のために父親の事を密告し、党に売る始末。
たかがそんな事のために家族が再び会うのに長い年月が掛かるなんて。
更に悪いことには、愛する妻が自分の事だけ忘れているなんて、妻を愛する夫としては耐えきれないよね。

娘タンタンも可哀想だったな
主役を張れるぐらいのバレエの才能を持ちながら、逃亡犯の娘という事で端役しかまわってこない。母の前では泣けないから、見えないところで泣いている姿はホント可哀想だった。

ずっとこんな調子で話が進んでいくから
モヤモヤした気持ちだった。
そして、ラストの展開も…
予告編を観てて"きっと、大号泣なんだろうな"って期待してた分、何か物足りなかったなぁ…と思える作品でした。
Xavier

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