つるばみ色の秋津凡夫

虐殺器官のつるばみ色の秋津凡夫のレビュー・感想・評価

虐殺器官(2015年製作の映画)
1.6
覚醒

映像、キャラクターの表情や仕草は丁寧に作られている。
だが、エンディング曲は映画の余韻を打ち消す。

また、クラヴィスの過去を省いた為、テーマの鮮明化と引き換えに、ルツィアとの関係性の熱量を失った。

ジョン・ポールが暴いた人間の本能に迫る発見は、作品を通り越して現実世界を掴む。
見たいものしか見えない目を持ち、瞼の無い耳を持って生きていく我々の心に。