『シン・シティ』9年ぶりの続編。
"This rotten town... It soils everybody."
前作の方が面白いのは確かだが、思っていたより悪くない。
新鮮味や驚きは薄れてしまったものの、スタイリッシュなモノクロ映像、エログロハードボイルドな世界観は相変わらず魅力的。各エピソード自体は平凡だが、"『シン・シティ』×豪華俳優陣"が生み出す画力によって退屈しなかった。全体的に女性キャラクターの活躍が目立つ。
エヴァ・グリーンの独壇場。これぞファム・ファタール!という圧倒的な存在感を放っていた。女の魅力で男たちを次々と手玉に取り、破滅へと追いやっていく。フランス人女優ならでは(?)の、豪快な脱ぎっぷりも見逃せない。彼女のエピソードだけでも十分見る価値があった。キャラクター名が"エヴァ"で、目の色が"グリーン"という点も面白い。
若き凄腕賭博師役にジョゼフ・ゴードン・レヴィット。華麗なトランプ捌きに惚れた。人体変形描写はちょっとキツかった。
男くせぇミッキー・ローク。捨て台詞「久しぶりに目ん玉えぐったぜ。」と、バイクで突入するシーンに興奮した。
『キル・ビル』を想わせる二刀流の女刺客ミホ(ジェイミー・チャン)。回転しながら飛び上がって男たちの首を切り落とすシーンは、個人的に本作のNo.1アクションシーンだった。ただ、俳優は前作のデボン青木の方が良かった、、。
その他、印象的だったこと。
・"ブルース・ウィリスは死んでいた" 再び。
・文字通りゴールデンアイを持つ、サイボーグのような使用人。
・ジェシカ・アルバのストリップダンス。
カメオ出演も熱い。SMプレイを楽しむビジネスマン役にレイ・リオッタ。闇医者役にクリストファー・ロイド。ダイナーのウェイトレス役にレディ・ガガ。
"Death is just like life in Sin City. It always wins."
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