このレビューはネタバレを含みます
俺を利用したつもりか?
利用してたのは俺の方なんだよ!
っていうジジイの気概と気焔が匂い立つ傑作だった。リチャード・フライシャー監督作。
引退していた逃し屋が生きる実感を求めてライドアゲイン。
仕事道具であり生きた証でもある愛車58年型BMWを入念に手入れをするオープニングからして弩渋。
復帰戦が最終戦になるという事を理解した上で愛しむように整備している。
二回目の鑑賞ではもうオープニングでボロ泣き。
無軌道な若人とその顛末、を描く事が多いニューシネマ全盛期にして老兵の生き様(散り様か)を描いたフライシャー監督は、さらにそのカウンターを狙っていたのではないか。
何にしてもジジイ最高だぜ。
前のめりに死ね!