ゆかちん

X-MEN:アポカリプスのゆかちんのレビュー・感想・評価

X-MEN:アポカリプス(2016年製作の映画)
3.0
新メンバーによる三作目として、新シリーズ主要メンバーであるプロフェッサーX、マグニートー、ミスティークの旅に一つの居場所というのか、着地地点を示した感じで良かった。

色んなミュータントが出てくる中で、それぞれの能力がわかりやすく魅力的に表現されてるのが良かった。映像表現がいいのかな。

一つの作品としては、清々しく後味よく見終えたので良かった。

でも、『フューチャー&パスト』にて歴史が改変されたため、直接的には1作目とは繋がらない、新たな時間軸になってるというのが、全体として振り返ると、「ん?最初の話とかは意味がなくなったの?彼らの人生は否定されたの?」という微妙さは残るんだよな〜。。


マグニートーが人間の社会に馴染もうと直向きに静かに生活してて、人間を助けようと能力を使ったために悲劇に合うというところ、なんでこうなってしまうのか…俺はこういう運命なのか…という悲しみと絶望が辛かった。。
警官も、別に悪意あって子ども撃ったわけではないんよ。不幸の連鎖が過ぎて。。
その自暴自棄からの、それなら徹底的に人間の敵になってやるな状態からのアポカリプスにスカウトされる…そこから、プロフェッサー、ミスティークというかつての仲間に触れ、仲間を守る方に動くところが良かった。
鉄筋でX!
学園を再建したシーンにグッときちゃう。
プロフェッサーとの別れの言葉の掛け合いも素敵。
マイケル・ファスベンダーの最初の妻子との暮らしからの絶望のシーンの演技良かった。あのヘルメット着ててもイケメンですね。

ミスティークはミュータントのヒーローに。
でも、影で活躍するというところがまた彼女に似合う。
成長して大人になった感じ。現実に歯痒さと苛立ちを覚えつつも、冷静にミュータントの人権を守るという最初からのブレなさの中で、人間含めた罪のない人々を傷つけない方向に向いてるのがいいかなと。
危うさがなくなり、義として間違いのない信念で動いてる感じがいい。
X-MENのリーダーになってるの良い感じ。
ジェニファー・ローレンス綺麗で可愛い。
陰のある役が似合うね。

プロフェッサーXって、ほんま育ちが良い人なんやろなぁって思う。
人間との共存を願い、平和路線を貫く。
マグニートーやミスティークみたいに擦れたりせず、真っ直ぐ信念を貫く。
人の心を操れるのに汚れない精神。
ほんとに育ちが良い人(金銭的という意味より、心の育ちみたいなの)って、こういうとこあるよね。
プロフェッサーがスキンヘッドになったのはここからなんすね。
今回はお姫様ポジションでしたね。
てか、モイラに対する態度が可愛すぎた笑。
たまに覗いてたのね笑。
美しい…て思わず呟いたり、子供がいると聞いて動揺したと思いきや、離婚したと聞いてホッとしてるとか。なんか恋する男子なとこあって良かった。
モイラの記憶を戻したのキュンとしちゃったよー。
ジェームズ・マカヴォイがカッコいい。
今回の長めの髪型みてたら、アークティック・モンキーズのアレックスみたい。やっぱ英国顔なんかな。
モイラ役のローズ・バーン、やっぱ好きやな。ただ、彼女のおかしみセンスは抑えられてたけど。


ビースト、今回は人間と変身と両方活躍。
ニコラス・ホルトって、最近変な悪役多いけど、こういう真面目博士役もいいね。


そして、やっぱ一番好きなのはクイック・シルバーやな。
前回の登場といい、今回といい、みんながクイックシルバークイックシルバー言うてるの納得したわ。
MCUのクイック・シルバーを先に見て、アーロン・テイラー・ジョンソンかっこいいし、あのラストも切なくカッコ良かったから好きなんやけど、確かにこっちのクイック・シルバーの方が魅力感じるかも〜。
ユーモアもあって面白いし、ふとしたカッコよさがある。
スピードスター描写、フラッシュもそうやけど、やっぱいいね。
学園のみんなを救うシーン良かった!
エヴァン・ピーターズ、若造感含めて似合いすぎだ。


そして、アポカリプスのオスカー・アイザック。
言葉少なに顔圧だけで重々しいヴィランを演じてるのはさすが。
でも、引きでみたり、他の出演者と並んだりすると、オスカー・アイザックの身長も含めて滑稽さが出てた。
んー、コスプレ軍団にしか見えないというか…。
そこはなんかサノスみたいなデカめなサイズにしても良かったような。。


力を解放したジーン・グレイのパワー強すぎやろw
スコットとナイトクローラーと3人の行動良かったな。
しかし、これは先が思いやられるジーンのパワー。旧三部作の最後のジーンもそうやけどさ。巨大なパワーを持つって凄いことやけど、コントロールするのとか大変やな。
これが最終作につながるのですね。
でも、今回は頼もしかった。

彼女たちがウルヴァリンを解放したのか。
ここでも出逢ってたのね。


他にも…

サイクロップス役にタイ・シェリダン。
レディプレイヤー1の人やん。

ナイトクローラー役にコディ・スミット=マクフィー。
カンバーバッチ先生のパワー・オブ・ザ・ドッグに出てた妖艶な青年やん。

ストーム役にアレクサンドラ・シップ。
アンドリュー・ガーフィールドのチックチックブーンに出てた彼女やん。

エンジェル役にベン・ハーディ。
ボヘミアン・ラプソディのロジャー・テイラーやん!X-MENが映画デビュー作のよう。

…て感じで、その後、注目作に出演してる人たちの最初の方を見れたのもよかったな。

スマホゲームではサイロックはヒーローかと思ってたけど、今回は敵役やったな。
スコット兄のアレックス、残念だった。。


X-MENシリーズに通じていたマイノリティのテーマは薄れていた気がするけど、マイノリティ間の争いではなく仲間になるという形で落ち着いていたので良かった。

これだけたくさんのキャラクターが出てきたけど、それぞれバランスよく出てうまくまとまってたので面白かったなと思いました。
ゆかちん

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