たてぃ

戦火の奇跡 ユダヤを救った男のたてぃのレビュー・感想・評価

3.7
イタリア版「シンドラーのリスト」ならぬ「杉原千畝」でした。1943年、ナチスの傀儡政権である矢十字党が支配するハンガリー・ブダペストが舞台で、イタリアの商社マンがユダヤ人を匿ってる病院を訪れたのをきっかけに彼らを救出するために奔走する物語。実話ベースです。TVドラマのため前篇後篇あって200分と長め。

主人公が最初にとった行動が中立国であるスペイン大使館に匿ってもらうよう交渉することでした。彼はスペイン内戦の際にはフランコ側で戦い、フランコ将軍のサインの入った証書ならぬ「印籠」があったため、スペイン大使も無下に断ることが出来ない状況。しかし、戦況が悪化するにつれ、スペイン大使館が閉鎖&大使はスイスへ移動の命令がスペイン政府から下る…


制服が黒服の「矢十字党」の極悪っぷりがハンパなかったです…親玉のナチスの親衛隊SSと変わらない蛮行っぷりでした…矢十字党については、「悪童日記」でも少し出てきましたけど、今回は出まくってます。

イタリアのTVドラマのためセリフが全員イタリア語(ハンガリー人、ドイツ人、スペイン人)でした。最初は違和感ありましたけど、ストーリーが進むにつれ慣れました(シンドラーのリストも全員英語でしたしw)。

≪蛇足≫
スペイン大使館の顧問弁護士役の俳優さんがウルトラマンタロウの篠田三郎さんに似ていたのは私だけだろうか…(タロウ役の時でなく、白髪とメガネの似合うダンディーな篠田さんの方)
たてぃ

たてぃ