ちびまる

ウェスト・オブ・メンフィス 自由への闘いのちびまるのレビュー・感想・評価

4.2
アメリカ、アーカンソー。8歳の少年3人が何者かによって凄惨な死を遂げた。
犯人として捕らえられたのは軽度の知的障害を抱える少年を含む10代の少年たち…。

これが冤罪だったようで、彼らが釈放されるまでの18年を追ったドキュメンタリー。あのピーター・ジャクソンも制作に名を連ねている。

無実の人間を刑務所から出すことも正義の名の本に重大な取組であることは理解する。18年という時を得て釈放された後の1人の青年を見てるとやるせなくて涙も出る。

けど終始、論点がズレているような感覚を覚えてしまった。8歳の少年3人の命を奪った人間が捕まっていないんだもの。
司法という権力と愛する者を無実の罪で投獄された人々の闘いも世に訴えるだけの価値あることだけど、殺された少年たちの無念はどうなるの?残された遺族の悲しみはどうなるの??
これで終わりなの??

そんな想いが澱のように心に沈澱していくのを感じた。
ちびまる

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