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アイアムアヒーローのトラインのレビュー・感想・評価

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)
3.5
漫画家アシスタントの主人公がゾンビパニックに襲われた中で知り合った女子高生と旅をしていた所、高地には安全な土地があるという噂を聞き向かう道すがらショッピングモールを中心に多くの人間が自治を行っているところに出会い・・・というハナシ。



もう言わずとしれた大ヒット漫画の実写化ですね。漫画の主人公の銃を使える以外にはそれほど強くもないし判断ができるわけでもなんでもない、どちらかといえばだめな部類のキャラ性が大泉洋のキャラ性と良く合って、演技云々よりも良くわからないユニゾンを起こしているのも小気味いい。大泉洋のいけ好かないキャラクターを演じさせたりトリックスターを演じさせたり、ちょっとした胡散臭いキャラを演じさせるとすごく会うのは、素のキャラクターによるところが多いと思うのだが、それがハマった形だと思う。



原作通りのグロテスクなシーンはあるものの、それを売りにしている作りではないだけにまぁ普通に見れるかなという具合。過度にそこを強調されていると、純粋に面白く見るのにじゃまになるところがあるよね。モンスターホラーとかスリラーって言うわけじゃなく、パンデミックサスペンスみたいな雰囲気だろうから、いい感じの調整だと思う。



いやちゃんとグロいけどね?



原作のハナシにもちゃんと合わせた作りなだけに、ちょっと昔に漫画読んだけどハマらなかったくらいの人も、見やすくなってる実写版映画ならいい感じに見れるかもしれない。大泉洋がその辺の雰囲気の緩和っていうか、演技とは別の雰囲気の良さを作ってる感じがあってとてもいい。女性陣の演技もいいし見やすいのも、漫画の生々しさの強調が凄すぎたんだなと原作の凄みを感じる所も逆にあったりと、変な再発見になった。



だいぶ前に漫画読んだけどどんなのだっけ?位の人が見ると一番楽しめるかも。漫画でこの先の部分を読みたくなるくらいには良い。
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