原作は持っているし、好きな漫画である。
原作改変は悪くない。あくまで、アイアムアヒーローの映画化というより、日本のゾンビ映画として、観れば素晴らしい出来であることは一目瞭然だ。
アイアムアヒーローというタイトルも原作よりわかりやすく、沿わせているため、あくまで、英雄にフューチャーしたものとなって、最初から最後まで一貫したシナリオをたどっている。
ただ、中盤は、ひろみのZQN化からゾンビーノやウォームボディみたいなゾンビと触れ合う映画になりそうだが、結局そこを活かしきれていない部分もあった。
英雄とひろみとの交流も生死を共にしたという描写があったが、少し距離が縮まるのは急だと感じてしまう。
ひろみのZQN設定は原作の寄せた結果だけで、それならいっそ、そこも改変し、普通に人間のままでヒロインとしての役割を担って欲しかった。
終盤のシーンも、少し間延びする程度な部分もあるが、それ以上に映像として迫力あり、魅力的な主人公像をみせているので大満足だ。
ゾンビ映画のノウハウはほぼ完成されて、洋画に引けをとらないので、Zアイランドといい、これらをキッカケにもっと、和製ゾンビ映画が増えて欲しいものである。
