せーや

シェフ 三ツ星フードトラック始めましたのせーやのレビュー・感想・評価

4.0
年末年始には
おいしい映画を…。

口の悪い一流シェフ、カールは
とある事件がきっかけで店をクビにされる。
そんな彼が新たに始めたのは、屋台だった。

飯テロ映画だ飯テロ映画だと
噂には聞いておりましたが
こんなに腹一杯になるとは…(笑)。
見事に味覚のツボをつかれました。

主人公カールは一流レストランの総料理長。
外見はいかついオッサン。
中身は口の悪いオヤジ。
しかし料理は超繊細な一流シェフ。
そんな彼が屋台を始めるってんだ。

たまにいるよね、こういう人。
一流レストランのシェフだったのに
急に辞めて小さな料理屋とか屋台始める人。

そういう人って
自分の「味」があるんだよね。
型にはまらないやり方が好きで、
オーナーにメニューから何から全部決められて、
お堅い一流レストランが自分にハマらなくて。
ホントはもっとやりたいことがやれる
もっと身近な温かい店で料理を作りたい。

一流レストランは旨いに決まってるんだ。
だって高っっっかい食材つかって
高っっっかい金とるんだからさ。

そうじゃないところが旨いのがいいのよね。
主婦の皆様が使うのと同じ食材で
たいした金もとらずに、ものすごい旨い。
これがいいのよね。

なんか批評家みたいになってきたな…。

映画の話をさせてもらうと
ハートウォーミングな飯テロ映画です。
カールの屋台「EL JEFE」のウリである
キューバンサンドが物凄く旨そう。

この映画に触発されて
キューバンサンドを作り始め
しばらく昼飯がずっとキューバンサンドでした。
私のキューバンサンドもおいしいよ!
食べにおいで!こっちはタダだよ!

そして飯テロ映画であると同時に
父子の成長物語でもあるのね。
今まで仕事一筋で父親として何もできなかったカールが
これをきっかけに何か父親としてできることを探す。

ジョン・ファブローら
アイアンマンの警備のおっちゃんのイメージしかなかったけど
すごく良い俳優さん。もちろん良い監督さん。

他にも素敵なラテン系のあんちゃん、レグイザモ。
43歳とは思えないほど興奮する(ほんとに)ベルガラ。
最近けっこう見かける味のある俳優ボビー・カナベイル。
思いのほか登場シーンの少ないホフマン。
などなど素敵な俳優さん勢揃い。

スカヨハとベルガラ…
うーん…ベルガラかも…(笑)。

キューバ音楽にキューバ飯
キューバ愛あふれるキューバに捧ぐ映画。
せーや

せーや