apapatti

シェフ 三ツ星フードトラック始めましたのapapattiのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

・離婚で別居しているこどもとの和解のストーリーとしてみたときに、すごいぐッときてしまった。

・おやじってそうなのよ。父としてふるまわないといけないから、ある程度こう、汚い言葉は使うなとか、どこかにこう遊びに連れてってあげるとか、なっちゃうよね。多分意図的だと思うけど、してあげてる感の強い親というか。ただ、その中で初めてシェフとして包丁をプレゼントしたり、焦げたサンドイッチを客に出さないプライドを説いてるとき、確かにそこは一人の人間として接しているのだという手触りがあった。子役もとても表情がいい。呆れた顔と憧憬の顔がはっきりとわかる。

・眠気覚ましにタマキンにコーンスターチを振りかけて、お前もやってみるかなんて振り、10歳の子供にできいるというのはこどもとしてみていないということで、そこはすごく良いなと思った。車で大冒険する男の旅路に、子どもだからという遠慮がない状態ってすごくハッピーだとおもう。お互いにとって。

・だからこそこれは非日常なんだと、説くシーンは結構悲しいものは感じた。動画も本当に楽しかったんだろうな、と思わせてくれるのが、父親とのツーショットが多用されていて、こんなのこどもにもらったら親父としてはもう最高よね。

・SNSの功罪というテーマとすればやや古めかなとは思う。もはや使い方から啓蒙する時代ではないのでは、と思うが、、、いや、自分の父母を思い返せばあんなものか…?

・料理が非常に良く撮影されていて、旨そう。

・マーディンよすぎね?2番シェフ蹴ってマジで駆けつけてくれて、さっそうと問題解決して子供に対しても対等に接してる感じ、めちゃくちゃいいやつ。

・全体的にいいやつしかでてなくて気持ちが良い。元夫だけなんじゃこいつって感じやけど。

・評論家も筋を通す真面目な奴でよかったね。オーナーも別に悪いやつではなさそう。その辺はシェフの感情的になりすぎな部分もあるので、仕方ないよねという気はする。とはいえ怒り方はかなり真っ当で、一生懸命作った自分たち・シェフを馬鹿にするなという内容だったので、少々炎上してもまああれは丸く収まりそうな気はする。しかし炎上って難しいもんですね。

・スカーレットヨハンソン、めっちぇ美人。

・ラストも全部まるめてハッピーエンドで、完膚なきまでに良い映画。監督自ら主演なの?それはでもよかったのかも。
apapatti

apapatti