ハナカズキ

シェフ 三ツ星フードトラック始めましたのハナカズキのレビュー・感想・評価

4.3
見終わった後に元気が出るような、心が温かくなるとても素敵なロードムービーでした!

一流シェフのカール(ジョン・ファブロー)は高級レストランで働いています。そこに人気料理ブロガーがやってくることに。新作を出したいカールと定番料理を出してほしいオーナー。オーナーとは対立し、ブログでは酷評されてしまう。

そこで心機一転フードトラックをやってみることにしたカール。

全体的にコミカルに進んでいきますが、離婚で離れて暮らす父親と息子の絆が明るくかつ素敵に描かれていました。

父親が働く姿を見せる、それを息子なりに真剣に理解し手助けをする。父親は息子にかっこ悪い姿も見せたかもしれませんが、それでも仕事に真剣に取り組む姿は息子にはきっとかっこ良くうつったでしょう。

そしてこの映画で忘れてはいけないのがSNSとの関わり方。カールを窮地に追い込んだのもSNS。そして再起を助けたのもSNS。SNSの良い面、悪い面どちらもしっかりと描かれていて、隠れたテーマになっているようでした。

この映画は後半から旅が始まるのですが、マイアミの明るい太陽の下で始まる旅がすごくいい。ロサンゼルスやニューヨークなどの大都市とはまた違う、中南米の影響をたっぷり受けた明るさ100%のようなマイアミ。音楽もすごく良くて、この映画を見た人誰をも笑顔にしてくれるような素敵な映画でした。



余談ですが、このカールは腕がいいシェフとは言え、けっしてイケオジとは言えない巨漢のおじさん。しかし、離婚後に付き合っている彼女がすっごい美女。離婚していいこともあって良かったね、なんて思っていたらびっくりするほどの超美女の元妻登場!こんなことってある!?と思ったら監督、脚本、主演ジョン・ファヴローと来ましたよ。これはキャスティングしたのもジョン・ファヴローでしょうか?別の意味でも夢の詰まった映画だなと思いました(笑)

BSで録画していたものを鑑賞。
ハナカズキ

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