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シェフ 三ツ星フードトラック始めましたのmarnimのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

奥さんにいい映画だよと勧められて鑑賞、実際とてもいい映画であった。

レストランオーナーとの確執、料理批評家からの酷評、私生活でもうまくいかず……仕事もプライドも失う一流シェフのカール。
そこから元妻や友人達の助けを借り、フードトラックでの移動販売を始めるというストーリーが実におもしろい。

フードトラックを生業にしている方には申し訳ないが、一流シェフがなかなか踏み込まない業態であり、そこにはプライドという大きな壁が聳えているように思える。
カールがプライドを捨ててその世界に飛び込むと、以前のシェフ時代よりも生き生きと仕事をしていたのが印象的。
いつも決まった料理から、食べた人の笑顔を見るために作る料理へと変わったことで、料理への情熱が甦ったようであった。

息子との関係では、仕事をする父の姿を見せただけでなく、子供が間違ったことをしっかり注意する父としての仕事もすることができ、息子との絆も深まっていくところもこの映画の柱の一つであろう。

ストーリーとしては、栄光→挫折→復活→ハッピーエンドという、よくあるパターンではあるが、見てる方もラテンのリズムに合わせてどんどん楽しくなっていく。
ラストの料理批評家との絡みもとても気持ちの良いものであった。
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