すずき

ミュータント・タートルズのすずきのレビュー・感想・評価

ミュータント・タートルズ(2014年製作の映画)
3.5
ニュースリポーターのエイプリルは、街を荒らすギャング・フット団を秘密裏に成敗する謎の戦士を目にして、彼らの正体を探ろうとする。
だがその正体は、なんと4匹の忍者亀ミュータント。しかもティーンエイジ。
彼らは、実はエイプリルの亡き父親が開発していた薬品により、知性とパワーを手に入れたのだった。
ちなみに忍術は、たまたま下水道に落ちてた忍者教本で覚えました。
彼らの血液中の薬品成分を欲っするフット団は、下水道の亀アジトを強襲するのだが…

最近私の中で唐突にタートルズブーム到来したので鑑賞。
ミュータント亀がニンジャでティーンエイジ、という設定は物凄く馬鹿馬鹿しいけど、この映画も相当なバカ映画。

まずは亀忍者たちの見た目がキモ過ぎる!
昔のコミックのように、丸みのある愛嬌のある顔ではなく、マイク・タイソンみたいなムッスリした強面顔。
特に鼻の穴がキモい。

亀忍者達はそれぞれ、リーダー、コンドルのジョー、お調子者、メカニック担当とそれぞれ役割が分かれている。
しかしリーダーのレオナルドではなく、コンドルのジョーのラファエロの扱いが別格に良くて、彼が実質主人公だ。
スタッフの推し亀なのか?

人間主人公のエイプリルだが、彼女は相当なバカ女だ。
彼女はTVリポーターだが、ジャーナリズムを4年間学んだ彼女は記者志望。
だが碌に証拠を揃えずに「ティーンエイジでミュータントの忍者亀がギャングを倒してる!」と主張しまくるから、ウーピー・ゴールドバーグにクビにされる。当然だ。
演じるのはミーガン・フォックスなのも、凄くバカっぽくて、狙ったならナイスキャスティング。

敵のフット団も中々にバカ。
すげー毒ガス作った!→NYにバラ撒く→特効薬を売り出す→人々は感謝→富と権力を手にしてNYを支配する!…という、まわりくどい方法を企む。
しかもマヌケなのは、すげー毒ガスを作ったまでは良いけれど、特効薬の開発が出来ずに10年以上計画がストップしている所。もう諦めろよ、そんな計画。
フット団の女幹部も、劇中で3回、「12時の方向!」と叫ぶのも笑える。
その言い回し最近覚えたのだろうか。しかも3回とも正面。
フット団のボスであるサワキちゃんことシュレッダーのビジュアルは中々カッコよかった。

めんど臭くない映画が見たい時にピッタリな作品で、ツッコミながら楽しく鑑賞出来ました。カワバンガ!