ROY

ビーナスのROYのレビュー・感想・評価

ビーナス(1990年製作の映画)
3.8
顔のない母と子の光景。家族と自分の関係を模索し始めた伊藤は、以後(1990〜)単なる視覚的表現に留まらない何かをフィルムに定着させようとする。

「昼下がり、わが子を抱きかかえた妻が団地内の公園にたたずんでいる。美と愛の象徴のような光景。ところがこの二人には顔が無い。彼らの消え去った場所をカメラは何かを捜し求めるように執拗にねらい続ける。家族と自分との関係とは何かを模索し始めた」伊藤高志

カメラが意識を持っている
ROY

ROY