ROY

ZONEのROYのレビュー・感想・評価

ZONE(1995年製作の映画)
4.0
白い部屋の中で手足を縛られた顔のない男が小刻みに震え、悪夢のように奇妙な事が次々と起こる。自らの内面に正直に向かい合った、作者にとって特別な作品。

「顔のない男についての映画。手と足をロープで縛られた不具の男は、白い部屋の中で微動だにしない。妄想に取りつかれた男は、改造された私の自我でもある。自己の内面を表した部屋の中の奇妙な場面の数々。記憶と悪夢と、暴力的イメージを関連づけることを試みた」伊藤高志

映っている人物を通して自分の内面を描く。映っている人物には全て自分が投影されている。

ドラマ性。妄想癖。

私的安部公房的な

作品を時系列で追う楽しさ、嬉しさをこの作品で感じた。
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