上海十月

クワイヤボーイズの上海十月のレビュー・感想・評価

クワイヤボーイズ(1977年製作の映画)
4.3
聖歌隊となのるロサンゼルス警官達の破廉恥行為、ブラックユーモアを交えて展開する。公園で酒飲んでいるだけの警官たち。人種差別、ホモ、性倒錯、ベトナム戦争の後遺症、反権力とさまざまな警官達の群像劇だ。こういった内容は、オムニバス形式になって面白くなくなるのを反骨の映画監督ロバート・アルドリッチは、反権力を後半に据えてまとめあげた。「北国の帝王」「ロンゲスト・ヤード」と男の意地を描き続けたアルドリッチだからこそ描けたのだと感じます。途中のギャグともなんともいえない設定が好き嫌いを分けるでしょう。ベラ・ラゴシのドラキュラ映画を観て日系警官がドラキュラの歯をつけて何回か出てくるのは、意味不明ですが。
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