スポック

百円の恋のスポックのレビュー・感想・評価

百円の恋(2014年製作の映画)
5.0
目標も無く自堕落な人々は全員がクズではない。

人付き合いが下手、口下手、世間に馴染めない、他人と同調下手で上手く世の中を渡れない。
ボクシングに代表される誰からの助けも借りることができない厳しい行為に没頭し努力し勝利を目指すことで、他の人から共感をもらい他人にも共感でき社会共同体の真実に身を置くことになりそれが身についてくる。

安藤サクラのだらしない顔付きや身体付きが、孤独で厳しいボクシングへの地道な努力を重ねて目標に向かって行くに従って、どんどん肉体も精神も研ぎ澄まされたオーラが出る人間になっていく姿に涙が出てきた。