このレビューはネタバレを含みます
【何か見つけた事が、羨ましい】
私は今、日本で好きな女優さんは誰かと聞かれたら、迷わず、安藤サクラと答える。いやー!凄かった。
全編、安藤サクラの凄みが伝わってくる、良い作品だった。
デ・ニーロやね。ほんと、そう思う。
だらしないニートの30女から、ボクシングに目覚めたファイターまで。
いやー!見応えのある演技の連続。
だらしない体型が、徐々に締まっていく様は、凄いというか、羨ましい!(笑)
ただ、そのあたりで、走ってる姿と運動してる姿が、一致しない場面があったんだよね。見間違いかも知れないけど、なんか、違和感。
あとは、コンビニの店員が気持ち悪過ぎるってことかな。必要以上に悪環境のコンビニで働くいちこ・・・が、妙にすんなり働き出したから、もっと、早く家だしとけば良かったのに〜と思ってしまうのよね。
でも、いちこをレイプする店員や、いちこを簡単に捨てる狩野や、いちこを「お嬢ちゃん」と呼ぶボクシングの会長とか、女性を馬鹿にする人たちへの、最後の一発だと思うと、それをパワーに変えたいちこは、凄い!と思う。
けれど、彼女がこだわったのは、戦った後のハグ。
そんな所に憧れるいちこが、愛おしくて、負けたけれど、清々しい最後になった。
自分にとっての【何か】。
それを見つけたいちこが、単純に、羨ましいと思う。 正直に単純に生きてきたいちこだからこそ、手に入れることが出来たのだろう。