たけp

百円の恋のたけpのレビュー・感想・評価

百円の恋(2014年製作の映画)
2.0
冒頭のシーンだけで斎藤一子(安藤サクラ)のダメ人間ぶりが伝わってくるのでキャラクター説明としては上出来

100円ショップでバイトしてるシーンをずっと見せられても退屈なだけなんで、このへんはいかにもダメな日本映画って感じ
安藤サクラの演技がうまいからどうにかなってるけど、演出とかは本当に酷かった
意味のないバイトシーンばかりのせいで主人公がボクシング始めるまでに50分もかかってる

前半にまず狩野祐二(新井浩文)のボクシングシーンがある
寸止めパンチ&ガードの上から軽く叩くだけのボクシング
70年代映画ならこれでいいけどハリウッドでは「クリード」で迫力ある試合シーンをやってるだけに、それと比べてもこの映画のボクシングはレベルが低い

狩野のベットシーンでの「乳首つまんで、もっと強く」はちょっと面白かった
弁当ドロボー池内敏子(根岸季衣)の机から一斉に飛び降りて地震を起こすって話は今のアホな陰謀論を先取りしてる
コンビニのベテラン店員・野間明(坂田聡)のダメ人間っぷりもよかった

自分はドンキホーテとかのわけのわからない店内BGMが好きだけど、主人公が働いてる架空の100円ショップで流れてる「ひゃくえん♩ひゃんえん♩」って店内BGMもわりと好み

大人になってから泣くほど悔しい体験なんてできないから主人公は貴重な体験をしてる
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