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百円の恋のhideminomiのネタバレレビュー・内容・結末

百円の恋(2014年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

中盤、一子が覚醒するまで正直かなりキツい映画だと思った。
「なんでこんなモン見せられなあかんねん、、」と。
ましてやもしこれが大阪の下町とかが舞台で変な関西弁喋ってたりしたらほぼ確実にドロップアウトしてた。
だけど中盤に一子がボクシングの練習に本気に打ち込む場面になってから一気に空気が変わった。
演出や脚本よりも安藤サクラの演技に驚いた、というより文字通り目を見張ってしまった。フェイスオフのニコラス・ケイジとジョン・トラヴォルタを思い浮かべた。そう、まさに別人級の変わりよう。しかもそれが同じキャラクターである一子のまんまなんだから本当にすげえ。
それまでは一子が嫌いだったのに最後の試合のシーンではめっちゃ一子応援してたしラストの「勝ちたかった」と泣くシーンには「そうだよね、頑張ったもんね、勝ちたかったよね」と直接声をかけてあげたかった。
邦画ってなんとなく演者のイメージを大事にして表面的でキレイなだけの薄っぺらいシーンばかりになりがちだけどこの作品は結構キツめのシーンが多くて泥臭かった。
スポ根系でも無かったからそこもいい意味で裏切られた。
最初と最後で印象が180度変わる映画。
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