坂本ほかま

百円の恋の坂本ほかまのレビュー・感想・評価

百円の恋(2014年製作の映画)
4.6
2024年3月8日から全国公開されるマヒトゥザピーポー監督の映画i aiの放映に合わせてようやく見た。
この撮影を行ったプロダクション、スタジオブルーそして平体雄二さんは言葉にならない怒りとも悲しみも喜びともとれない感情を伝える天才だと思う。
i aiの撮影時に感じた気持ちが映画をこの映画でも感じれたので、みなさんには i aiでもそんな気持ち感じて欲しい。

新井浩文さんの死んだ目
安藤さくらさんのプータローの時の言葉の出なさ、その後の変化
全ての演技が素晴らしかった。

頑張ってきて冷めた目をする新井浩文さんにも、ニートから戦う安藤さくらさんにも、思うことがあったし、言葉にならないけど何故か涙が出るみたいなシーンが多かった。
人は頑張っていたらボロボロでも魅力的に見える。でも本人は死ぬほど悔しい。結果として負け犬だったとしても、戦って負けた過去があるから負け犬。魅力的になりたくてやってるんじゃない、人生は何故か挑戦して勝ちたい。
今なにもしてなくてヒモみたいな生活してる負け犬の僕は立ち上がるしかないんだよ。
立てよ、負け犬。立たねえと勝てねえ。
坂本ほかま

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