三茶が好きな人

百円の恋の三茶が好きな人のレビュー・感想・評価

百円の恋(2014年製作の映画)
4.7
鬼よかった

内容や演技力だけじゃなくて、監督のこだわりに魅せられた作品だった

東映が始まる前のこだわり、
タイトルの急に出る感じ、媚びない感じ、金かけてない感じ、「100円」な感じ、私でも加工できそうなチープさがエモい
ラスト20分くらいとにかくずっとよかった。演出がかっこよすぎた。結局負けるんかい。っていう。そこもリアルだし「100円」なんやねってなってとてもよかった。ラスト負けて地面に投げつけられた瞬間、あのタイミングで音楽流れるんや〜っていう。絶妙すぎてゾワっとした。

カオスでシュールすぎる映画
風邪引いてる人にステーキ食わすかよっていう、あのシーン最高に面白かった
ラブストーリーなんだけどボクシングで、途中からドキュメンタリー見てるんじゃないかってくらいの臨場感
最初から最後までずっと日常を垣間見てる感じがしてよかったな〜

そして何より、安藤さくらの演技力に引いた。
最初誰かわからんし、あの体づくり2週間でやったらしく、普通に引いた。
セリフがすごいとかじゃないんだけど、表情とか作り出す雰囲気とかとにかくすごい。
だんだん社交的になってる感じとか
それがすごくじわじわと徐々に変わっていってて「日常感」が絶妙だった

結局、恋愛が力与えてくれるよなー
「何かに一生懸命になれるって本当にすごい」
思わず声が出るほどラストの試合シーンは最高に強烈でした。