Avayette25

百円の恋のAvayette25のネタバレレビュー・内容・結末

百円の恋(2014年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

実家暮らしニートの一子。
家族との軋轢から
家を出てアルバイトを始め
一人暮らしをする事に。

ボクシングをやっている男と出会う。
「百円」をキッカケに。

ふてぶてしく
変に威圧的な態度、
数々の無礼マナーのない言動のバナナマン。

人間的に好きでないが
彼もああなった過去があるんだろうな
とは推察する。
全く描かれてはいないが、
恐らく成育環境等から。

愛の通っていない真顔。
人に対して物を見るような顔。

バナナマンが他の女に目移りし、
一子の元を去る。

見返そうと自身もボクシングを始め
高みへと日々練習を積み重ね
邁進する一子。

ついにプロテストにも通り、
試合に出られる事に。

案の定ボコボコにやられる。

絶望的状態でも
それでも声援もバネに
立ち上がり立ち向かおうとする。

「一度でいいから勝ってみたかったの。」

悔しさが残る初試合だったが、
顔付きは最初と全く異なっていた。

過去にバイトをクビになり
辞めたのに今でも廃棄を奪いに来る
おばちゃん。

誰が見ても卑劣な人間だが、
自分を変えようと
ボクシングに打ち込んで尚
おばちゃんに手助けを継続する一子の様子から、
恐らく
自分を変えられなかったり
どうしようもない状況の人に対する
同情の気持ちは一子にとって
不変的な物なのだなと感じた。

そこの気持ちを変わらず持っていて
フィジカル的にも
精神的にも逞しくなった一子は
誰より優しく強い人間になっていくのでは。
店長殴ったりは流石に犯罪で、
倫理観はもっと学ぶべきと思うが笑
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