安藤サクラさんといったらこの作品のイメージが強い。
不器用でどん底の生活を送っていた女性が、ボクシングを通して変化していく姿を描いた。実家でひきこもり生活を送る32歳の一子は、離婚して出戻ってきた妹とケンカしてしまい、やけになって一人暮らしを始める。100円ショップで深夜勤務の職にありついた一子は、その帰り道に通るボクシングジムで寡黙に練習を続ける中年ボクサーの狩野と出会い、恋をする。しかし幸せも長くは続かず、そんな日々の中で一子は自らもボクシングを始める。
途中までは自堕落な30過ぎの女の人生を見せられるだけでかなり心荒む。
途中から一子にやりたい事ができ、そこからはメキメキと盛り上がっていく。
ただ終始絵面としては常に地獄のよう。
個人的に気に入ってるシーンは一子が風邪で寝込んでいる時の食事のシーン。何気に長回しなのもポイント。
あとは本作の1番の見どころでもあるボクシングの試合のシーンは観ていてかなり緊張する。
あからさまに幸せ、満たされている人間がいないから観ていてかなり気分は落ちる。けどどこか綺麗で観続けたくなる内容。
あと内容より驚く点としてこの作品の撮影期間がたったの2週間って事。観たらわかると思うけど安藤サクラさんの体格の変化！前半は自堕落故のだらしない身体なのに後半ではキレキレに締まった身体、2週間で撮影しつつあそこまで絞れるの凄い💦カッコいい。
