Kitty

天空の蜂のKittyのネタバレレビュー・内容・結末

天空の蜂(2015年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

日本のエンタメ作品にしては頑張ってる。映像技術が海外より劣るのは仕方ないにしても、ヘリは映像として作品の大部分を占めるわけだからもうちょっとなんとかならなかったかと…
役者も大味でわざとらしいような演技をしてる人がちらほら…若手もうちょっと頑張ってほしかった。あと変なキャラ付けは、この作品のテイストに合わないし浮く。作品にあったキャラ付け演技指導が欲しかったところ。エンタメ的演出が活きる部分も多々あるが、余計なところでそれをやらずもっとシリアスに固くやって作品を締めてほしかった。
説明セリフ多すぎ(感情面での)
テーマ性、それを伝えるための構成は原作未読ながら流石東野圭吾という感じ。3.11の描写をエピローグで入れたのは、原発問題を描いた作品であれば避けて通れないだろう話なので入れたのは正解だと思う。時勢的にも希望を持たせるような描写にしたのもまぁ分かるが、上辺だけの希望を描いたようでいかんせん浮いていた。ラストまで丁寧に描いたテーマや問題提起に「人間はまだ捨てたもんじゃない」的な安っぽい結論に至らせたのは失敗なんじゃなかろうか…
ラストまでは丁寧にテーマを描いていたと思うしエピローグも3.11を取り上げたのは、このテーマを真摯に描こうという覚悟や気概の表れかなとも思う。その分、演出や役者、細かな台詞など残念な部分が目立ちまくった残念な作品。
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