このレビューはネタバレを含みます
いかにもCGという感じは強いが、映像の迫力は抜群。
落下中の子供を掴まえてパラシュートで着地するなど、やや無理のあるシーンは気になる。
原発で働いていた雑賀と、子供を自殺に追い込まれた三島による、見て見ぬふりに対するアンチテーゼ。
そうした沈黙の仮面をつけずに問題としっかり向き合うべきであることや、蜂に刺されないと痛みは分からないことなど、非常にメッセージ性の強い作品。
それだけでなく、家族よりも仕事を優先してきてしまった湯原の、家族と向き合い直す様などは感動する。
タイムリーな話題だが、これが20年前のものであるということにも注目せずにはいられない。