真昼の切り裂き魔の作品情報・感想・評価

真昼の切り裂き魔1984年製作の映画)

製作国:

上映時間:60分

3.8

『真昼の切り裂き魔』に投稿された感想・評価

半兵衛

半兵衛の感想・評価

4.0

夢野史郎による狂った殺人者の世界を滝田洋二郎監督がサイコサスペンスへと昇華させた名作。話は低予算ポルノゆえやや強引だけれど肝心の犯人を特定させること無く最後まで引っ張っていく語り口が巧みだし何より全…

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ジャーロ風味のサイコ・スリラーをロマンポルノで。女の死体とシャッター音のスタイリッシュなカットバックは、アルジェントの『シャドー』を思い出す。全体的に編集が歯切れ良い。卵の黄身を切断するナイフ、エレ…

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監督は滝田洋二郎。60分のピンク映画とは思えない見応えのサスペンスで面白かった。

張られた伏線や濡れ場が深みをもたらす脚本がお見事で、恐怖や緊張を煽る演出もキレキレ。ラストもカッコええわ。
oVERSON

oVERSONの感想・評価

4.2
ピンク映画は本作のようにラスト詰め込み過ぎなくらいがちょうどいい。インサートがどれもキマってて怠さを感じない。
2022-229

日本のデパルマやアルジェントは滝田洋二郎だったのか。
ポルノというより、濡れ場があるサイコサスペンス。
『セーラー服色情飼育』では粘着質なロリコン親父だった下元史朗だが、ダークヒーローぽい記者役が良…

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び

びの感想・評価

4.2

良質な火サス感。助監督に片岡修二で、脚本は夢野史郎が担当。テレビを仕切りにセックスを収める移動撮影が最高。「千子は手コキで、万子はフルコースで…」。殺人表現もすごい。身体をシュパッと勢いよく切り裂く…

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冒頭のカメラのファインダーからラストのポラロイドまで夢野史郎ワールド。麻生うさぎのアパートでのセックスシーンの左右交互に移動する撮影が良い。

切り裂き魔のスクープを追いかけているカメラマン(下元史朗)と女性編集者(織本かおる)が、決定的瞬間の写真撮影に成功した青年(中根徹)と接触する。「巻き込まれ型」のサイコ・スリラーを踏襲している、新東…

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面白すぎるし歪みまくってる。『裏窓』『サイコ』からの引用に止まらない強烈な映画。シャワーやベルトで自慰行為をする主人公が歪みまくった変な奴だな〜と思ってたらちゃんと伏線になっててアツい。卵の黄身にナ…

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imapon

imaponの感想・評価

4.7

若き滝田洋二郎の才能炸裂のサイコサスペンス。
「Bags Groove」の無断借用や「サイコ」をまんまなぞるという反則も含め、撮りたい絵を次々に放り込んでる感。
ニコン、ミノルタ、ポラロイド、サング…

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