Tatsu

JOYのTatsuのレビュー・感想・評価

JOY(2015年製作の映画)
4.5
デヴィッドOラッセル最新作でスターも揃ってるにもかかわらずDVDスルーに。個人的には超絶大好きだった。ラッセル映画でもトップレベルに好きになってしまった。なんで日本公開しなかったのか。

一見地味だし、決して華やかで明るい話ではないけど、それをしっかりテンポもよく、できるだけ尺も長すぎず見易くつくられてて、流石デヴィッドOラッセルという感じ。ラッセル作品ってどこかしら、言うならグッドフェローズフォロワー的な要素があったと思うんだけど(特にアメリカンハッスルが一番その要素が出てたと思う)、今回はそれが一人の女性の一代記に気持ちいいくらいにハマってて、映像のドライブ感、情報量の多さに楽しんだ。

ジェニファーローレンスはもちろん最高の最高にハマってるんだけど、デニーロの空気の読めないちょっとネジの外れた親父が素晴らしすぎた。序盤の夫婦喧嘩や、結婚式のシーンの修羅場っぷりは、笑ってしまうほどだった。

デヴィッドOラッセルの映画って基本的にはカッコいい作品だと思ってるんだけど、その点に関して今回は、ラッセル作品でも一番カッコいいと言っても過言ではないと思った。映像のつなぎ方、引き込まれ常に話を繋いでくカメラワーク、ラストのジョイの笑み。

この映画に関してはほぼ文句はないほど大好きな映画になってしまった。敢えて言うんだったら作品自体にではないけど映画館で見たかったなと言うのが唯一の不満。なんでこれを劇場公開しなかったのか理解できない。傑作でしょ!
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