ニューヨークの美しい街並みを背景に描かれる、"音楽"と"映画"のプラトニックな関係。
キーラ・ナイトレイの歌声が、それはもう嫌味が無くて可愛らしいので、すっと胸に入って来る。こんなにチャーミングな女優さんだったとは…。今まで気位高そうだな、としか思ってなかった。
マーク・ラファロも力みの無い芝居ながら、キーラを見つめる視線。その微妙な色合いの変化が見事。
ニューヨークはやはり夜が似合う。行った事ないけど。夜の街を歩きながら二人がイヤホンスプリッターで音楽をシェアするシーン。少しく漂う大人の空気に、ロマンティックが止まらないね！
歌う、演奏する、聴く。音楽を通して変化していくそれぞれの心模様。劇中のゲリラ演奏の様に自由で伸びやかに描かれており、後には清々しい気持ちだけが残る。
音楽も人生もアレンジひとつでいくらでも変わる。自分の人生もアレンジして欲しい！名プロデューサー求む！
