プリズマティカリゼーション

はじまりのうたのプリズマティカリゼーションのレビュー・感想・評価

はじまりのうた(2013年製作の映画)
3.5
同監督のOnceはとても好きな映画で今作はとても期待していたけど…うーん
酔いどれプロデューサーと失恋シンガーソングライターが出会って街中でアルバムをレコーディングしていく話なのだけど
歌はNew Radicalsの人がプロデュースなど音楽ファンの興味をひく楽しいものだったけど街中で演奏してる感がほとんどなくガッツリスタジオ音質なのが少しひっかかる
Onceも決して派手な映画ではなかったけど、今作は王道サクセスストーリーにいくようで地味に収束していく話で、それならもう少しキャラクターに寄り添った演出があって欲しかった
音楽がキャラの心情を代弁しているのだろうけど、前述のスタジオ音質のせいでリアリティがなくなってしまっている
楽しい歌がたくさん詰まった見終わった後少し元気になれる映画ではあるけど、Onceのように劇中の歌が自分にとっても特別なものになるような力はなかった