mitakosama

R.O.D -READ OR DIE-のmitakosamaのレビュー・感想・評価

R.O.D -READ OR DIE-(2001年製作の映画)
3.6
00年代初頭の傑作OVA。リリース当時、レンタルで見てとても感動した覚えがある。(特に一話)最近見直したかったが、配信等が無くて仕方なくレンタル落ちDVDを購入。

このたび20数年ぶりに再視聴…。あれ???こんなもんだったかな???というのが正直な感想だった。

英国図書館の特殊工作員・読子は紙を自在に操れる特殊能力を持つ“ザ・ペーパー”であり、無類の読書家。神保町に住む彼女の買った本を狙いファーブルが襲撃。
かつての偉人たちが蘇り彼らとの戦いになる。
読子のパートナーとしてナンシー、バックアップとして傭兵のドレイクが参加。
三蔵法師や平賀源内との争いを経て、一休の陰謀が明らかになると共に、まさかの裏切りが…と言う内容。

確かに設定は滅茶苦茶面白い。図書館のエージェントってのも斬新だし、読子のキャラも立ってる。非力で頼りなさそうな読子が、いざ戦うと紙を縦横無尽に使う様が格好良い。
スチームパンクっぽい偉人側のデザインも良いし、神保町という希有な町並みとのギャップも楽しい。

ただ、1話のアニメーション、もっともっと動きまくってた記憶だったんだが、そこまででもなかったなぁ…これってこの20年でアニメのレベルが上がって、今と比べると当時の凄いレベルが見劣りしちゃったってことだと思う…。正直ショックだ…。

あと思ったより説明不足な話だったなぁ…偉人たちがどこから沸いて出たのかも不明なままだったし、ナンシーが2人に別れた(姉妹になった)のも正直唐突だ。
何よりラストバトルで、本来なら戦いを収め締めなければならない筈の主人公の読子が余り活躍できなかったのも疑問だ。
ラスボスの一休と差し違えるのはナンシーで、読子はナンシーとの件で葛藤し悲しんでいただけ。
これは話の構成としておかしいよ。
1話のワクワクから段々面白みがフェードアウトしたのは否めないな…。

かなり思い出で美化されていたので、チョット悲しい。
mitakosama

mitakosama