まーるつぁいと

滝を見にいくのまーるつぁいとのレビュー・感想・評価

滝を見にいく(2014年製作の映画)
3.7
紅葉の妙高に滝を見にいこうよう

たまたま同じツアーに参加したおばさま7人+初心者ガイドが、まさかの遭難!?
軽装備な上、山の知識はほぼゼロ、携帯も圏外…さて3万円もしたこのツアー、おばさま7人は果たして無事滝を見て温泉に入ることが出来るのか!?

さすが「南極料理人」の沖田修一監督!
この何とも言えない空気と雰囲気。
目立った盛り上がりの無いストーリーなのに、飽きることなく最後まで面白い。
やっぱ沖田さんの監督・脚本作品は私にぴったりハマるみたいです。

登場するおばさま7人は、噂によると経験問わずのオーディションで選ばれたメンツだそうで。
もう…1人1人の個性が光る!
7人とも全員「あ〜…いるいるこういうおばちゃん〜」って頷いちゃう感じ。
思わず、うちのお母ちゃんはどのおばちゃんタイプかな〜とか当てはめちゃったりしちゃいます。
ちなみに私の母は、オペラのクミさんかな。

みんな良い人で、みんな何かを抱えてて。
1年前に夫を亡くしたセッキーの夢がすごく切なくてキュン。
叶わぬ恋に泣くユーミンが可愛くてキュン。
師匠のポジティブさにキュン。
スミスのとんがりコーン愛にキュン。
腰に爆弾抱えたクワマンにキュン。
オペラ習ってるのに歌謡曲歌っちゃうクミにキュン。
素手で蛇捕まえちゃうジュンジュンにキュン。
そして、みんなあだ名で呼び合ってるみんなにキュン。
ガイドの菅の使えなさっぷりにイラッ。

久々のゆる〜い邦画、こんなのも好き。

私も太極拳習いたい。