この監督お得意の、気持ち悪くて、掻きむしりたくなるよな気まずい〝マイナスイオン〟から話は始まるのです。
最初はプッとひと吹きして、次はクスクス言わせ、段々と笑いのレベルを上げてゆくフレーズが見事です。
「根岸さん、只者じゃないわね」
「3万も払ったのよぉ」
「四十を越えたら女は皆んな同じ歳」
「そのお上品な面、ヒッペ返してやるぅ!」
他にも、何の気なしの普通の言葉が強力に笑いのツボに食い込んできました。
今作、堺雅人も、小栗旬、役所広司、高良健吾に、吉高由里子・・・俳優さんに有名ところの一人とおりません。
見栄えが悪くて地味なことこの上なかったんですがね。
それが、最後まで見ての満足感!
只者ぢゃなかったのは、この監督ですね。