KazueHagiya

アンネ・フランク 真実の物語のKazueHagiyaのレビュー・感想・評価

3.5
大学の図書館で観ました!皆さんはご存知だと思いますが第二次世界大戦に関してはヒトラー、アイヒマン、ロバート・キャパの映画を観てきまして、次は前述の3人とは立場の違うアンネの作品にしました。
前半まではテンポよく、服とかかわいいなぁーと思いながらみてました。でも前半までは、です。
隠れ家生活に関しては、アンネは事あるごとに両親や同居人に反抗していたので意外とトラブルメーカー的な感じに思いましたが、多感な時期に生死の境を彷徨う息苦しい生活は大人よりもストレスフルですよね!数ある史実の中ではアンネは"早熟の少女"や"大人よりもしっかりした子"と言われてますが、映画を観る限りむしろその逆で、おそらくまだ自己の確立が出来てない状態で自分が置かれた状況に対して誰よりももがき苦しんでいたんだと思いました。これはあくまでも私個人の意見です。アンネが幼稚だと言ってる訳ではありません!!
なので話が進むに比例して戦局が厳しくなるにつれ、息が詰まるような気持ちになりました。収容所の所は、これが現実にあったとは考えたくもないぐらいひどかったです。アンネがいたベルゼンの収容所は、もう言葉にならないぐらいですね…。収容所と言えばガス室を思い浮かべる人もいると思いますし、現にシド・ヴィシャスが"ベルゼンの毒ガス室"という曲をリリースしてますが、ベルゼンはガス室ではなく不衛生な場所で未必の故意的な感じで死ぬのを待たれてるような場所でした。
最後のシーンで、家族の中で唯一生き残った父の気持ちや、自分の父ならどうするか(フランク家と家族構成が同じなので)を考えただけで涙が出そうでした。
ちなみに大学図書館の司書さんに知り合いの方がいて、その方は第二次世界大戦のヨーロッパ史がご専門だそうなので、この映画の感想とか話してみようと思います。
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