ハルカ

アンネ・フランク 真実の物語のハルカのレビュー・感想・評価

3.7
本当にあった時代の暗黒の歴史だよな
ユダヤ人という人種のもと、目印をつけられ集められ殺される。実験もされたと聞いた。人の成す業ではない。でもこれが人なんだよな。

姉のマルゴーから招集されたんだね、知らなかった。
そして、バリバリの思春期を隠れ家で色々な人たちと過ごすのは辛かったろう、すごいストレスだったろう。初経も隠れ家でむかえて、同室はオッサンで。どう考えてもストレスを感じざるを得ない。
彼女が大人っぽいとは感じなかった、映画の中からは。もがいてる様がリアルだった。

ゲシュタポに隠れ家が見つかって、アウシュヴィッツに収容されてからが凄かった。人を人として扱わない様がとんでもなくて。
有無を言わさず家族と離れ離れにされて、大切なものだってなんだって全部奪われて。
裸にされて髪の毛をどんどん切られていくシーンはもう重たくて重たくて仕方なかった。何もしてないのに犯罪者。人の成せる業じゃないよ。でも人間しかやらないだろう、こんなこと。
死ぬまで働かされて、遺体もゴミのように扱われる。こんな環境じゃどんな病気になっても不思議じゃない。
ベルゲン・ベルゼンに移されてからはもっと環境が劣悪で、雨風すら凌げないような所に収容されていた。

やっぱり、忘れちゃいけないものだと思うんだ、多くの人が多くのものを失った、戦争っていう歴史を。繰り返さないためには私たちが覚えておくことしかないと思うんだ。

オットーは素敵なお父さんだった。
ハルカ

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