わざわざ日本語入りの予告を作ったり、日本の漫画風tシャツを作成したりと、何故か監督が日本に向けて猛烈アピールしていた今作ですが、あまり知名度は無く、コミカライズの企画もあったが白紙に。それはさて置き。作品の1番の特徴は、照明が独特だという事。舞台となるのは狭いトンネル状の密閉空間で真っ暗なのですが、撮影用機材の照明は使わず作中で登場人物達が使う懐中電灯のみを照明代わりにしているんです。そのおかげで狭さ、暗さ、緊張感が非常にリアルに伝わってきます。こういうのをアイディアの勝利というんですね。素晴らしい。そして主役の女性キャラクターの金髪モヒカン姿がめちゃめちゃかっこいいんですよ！！！ビジュアルだけで言えばどの超大作の女性ヒロインにも劣らぬカッコよさ！！！肝心のストーリーの方はと言うと、イカした金髪モヒカン姉ちゃんがエイリアンを何倍も手抜きにしたような姿のパチモンクリーチャーからヒィヒィ言いながら這って逃げ回るだけなんですよ。とにかく這う。ケツを見せながら這って這って這いまくる。本当にそれだけ。だが逆に考えてください。『エイリアン・クロール』。これはクロール（這い回る）する姉ちゃんの『ケツを楽しむ映画』なのだと。
