鰹よろし

なつやすみの巨匠の鰹よろしのレビュー・感想・評価

なつやすみの巨匠(2014年製作の映画)
3.7
 何たる馬鹿げた発想だろうと感じてしまうことに対し、これでもかと注力する子どもたちの姿に呆れてしまうことがあるんだけど、その集中力や行動力、観察眼ったら凄まじいものがあるんだよね。大人たちが捉えているのなんて単なる一面に過ぎず、彼らには別の世界が見えている(広がっている)ことに感心させられることが時折ある。

 こちら側にとって深い意味が無い事に対し、異様に執着したり塞ぎ込んだりしてしまうこともまた。そういった子どもたちの視点(目線)というのを、彼らが向けるカメラの映像を1つ起点とし落とし込んだのが素晴らしかった。

 子どもたちだけでは限界があるし、時に道を踏み外してしまうこともある。取り巻く大人の事情から逃れられないことだって…

 子どもたちがそれはそれは活き活きと画面に映えるのだけど、大人たちのフォローが寄り添う姿がこれまた良いのよ・・・
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