このレビューはネタバレを含みます
死神女郎・中川梨絵の魅力満載。あの声色は本物?
気取りすぎて滑ることも多い田中登の演出だが、今回はドはまり。
高橋明が乱交現場に乗り込む横移動が謎の迫力。
山科ゆりは薄幸の盲目心中女。
いつもなが…
中川梨絵は挙動不審な振る舞いといい落ち着きのなさといい役にはまらないと全然魅力を感じなくなるが、これは別格。田中陽造脚本特有のタナトス的な死の匂いが漂う江戸の裏町をクールに闊歩する堕落した遊廓の女中…
>>続きを読む田中登監督・田中陽造脚本による時代劇ロマンポルノ
抱くと死ぬと言われる「死神おせん」という通り名の女郎が主人公。
いちおう…千と千尋の神隠しの元ネタなわけではありません。
石畳にクレジットが出る…
死神おせんと、浄瑠璃人形の夢幻芝居が、最下層に生きる女郎の生き地獄をあの世との狭間の立ち位置として、絶妙に描き出されていた。田中登監督の前衛的アプローチが、田中陽造の斬新な脚本を見事に昇華させた傑作…
>>続きを読む日活ロマンポルノ
吉原時代売れっ子だったおせんは客が相次いで亡くなった事で「死神おせん」と呼ばれ客の付きが悪くなっていた。
だがそんな彼女の噂を聞かず通い続ける富蔵はいつしか彼女のヒモになっていた…