配役はまさにな感じで切ない幕切れでしたが、ファンタジーとして受け入れ切れないくらいいろんなものがシュールに見えてしまって、好き嫌いで好きじゃなかったです。距離感はすごくよかったです。
いろんなところ…
観終わってから黒沢清の映画だったことを初めて知る。なるほど~と納得した。苦手な監督ではないのだが、本作は自分に合わなかった。
失踪した夫が3年ぶりに妻の元に現れ、夫がかつて世話になった人たちを訪ね…
死んだ夫があっけらかんと帰って来て、何事も無かったかのように振る舞う導入部から面食らってしまった。そこから普通に街の人と会話をしたり、食事をしたり、彼が死んでいる事すら忘れそうになる描写が続く。しか…
>>続きを読むある夫婦のロードムービー。
冒頭で3年ぶりに帰ってきた夫が「俺死んだよ」と妻に伝える。
自殺した富山から自宅まで帰ってくる時にお世話になった人の行脚に妻に一緒に来て欲しいという所から二人の旅が始まる…
映画は1カット1カットの積み重ねである、というのは誰もが知っている、しかし実際はさして意識しないあまりにも当たり前すぎる事実なのだと思う。どうしてカットが割られたのか、ということをいちいち腕組んで「…
>>続きを読む眠くなって、 ハッとして
の繰り返しだった。
死者がごく日常的に描かれる(眠くなる)→それが異常であると知らせるホラー描写(ハッとする)
を繰り返すことで、当たり前の「生」のありがたさに気づける様…
2015.10.02 テアトル新宿
黒沢清的な世界には境界線がない。あるいはにわかに判別しがたい。あちらかと思えばこちら、こちらかと思えばあちら。生きているのか死んでいるのか。浅野忠信演じる「優…
3年前に失踪した夫が、幽霊となって戻ってくる。
すると夫は妻を連れて、生と死の境を巡る旅に出るのだ。
成る程、岸辺=彼岸という訳か。
面白いのはこの世とあの世が表裏一体、物凄く近い世界観。
何しろこ…
(C)「岸辺の旅」製作委員会