2016.10 w
始まりは淡々と。彼岸、岸辺。でもそこは意外と静謐ではなかった。ドクドクと鼓動が聞こえるようで、毒毒と気持ちが渦巻くようで。でもそれを越えて、それぞれのラストは静謐。成仏、昇天、空虚な空間を残して、消滅でもなく、あぁあちらへ行けたのだな、と(見ている人も含め)残された方が感じられる。穏やかでない気持ちをあるべきところに収める過程。
こんな風に自分や他人の死を感じられたらどんなにいいだろう。
生者はやはりいつラストが来てもいいように1つ1つ収めていくしかないのか。それが1番難しいのだが。