白波

岸辺の旅の白波のレビュー・感想・評価

岸辺の旅(2015年製作の映画)
3.3
おかしくて寂しくてうれしい

2016年4月鑑賞
上映当初は身辺がバタバタしており劇場に行く事が出来なかったのですが、少し前にリバイバルがやっていたので何とか観る事ができました。 
物語は3年行方不明になっていた夫が突然戻って来た事で始まります。 
そしてその失った3年間を取り戻すかのように旅をはじめる二人。
最初の設定でわかるように、この作品はファンタジーなカテゴリーになるのだと思います。 
しかし随所に生々しいエピソードを入れたりと、フワフワした感じばかりでも無く、亡くなった夫のルーツのようなものをちゃんと映していました。 
少し寂しげな色彩と風景で作られていますが、何だかそれがとても心地良かったです。 
おかしくて寂しくてうれしい、そんな少し不思議なロードムービー。 
観賞後こんなに気持ち良くなれた作品は久しぶりでした。 
心がすっきりとする、そんな作品でした。
白波

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